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今日、早稲田大学に久しぶりに行った。

私の担当教授のHさんが公開講座をやるというので。
Hさんは、同じ写真という世界の人なので、というか、Hさんがいたから私は今も写真に関わって生きているわけだけど、卒業してからもちょくちょく仕事先であった。大阪芸大では仕事の後に新世界で串あげ食べたり。東川の仕事も一緒にしていた。

昨年、ちょうど筑紫さんが癌だって公表した日に、Hさんも癌の宣告を受けました。
それからすぐ入院して、手術。
結局他にも癌が見つかり、今は投薬治療をしています。
プリングルスのおじさんのモデルではないかってくらいプリングルスのおじさんに似てて、その太鼓腹の栓を抜くと赤ワインが出てくるって噂だったくらい太ってて。
でもちっちゃくなっちゃった。

昨年、安楽寺えみさんのRATのオープニングであった時は、まだ痩せたなーくらいだった。そのくらいだったのに、ちょっと涙が出た。
先日のパリフォトで会った時、私はHさんに気がつかなかった。
知り合いに、あそこにHさんいるよって言われて、本当にびっくりした。
誰だかわかんないくらい、ちっちゃくて、投薬治療がどれほど厳しいかよくわかった。
パリが大好きなHさんに、パリで会えて本当に嬉しかった。

今日、本キャンの8号館の308号室に遅れて入ったら、濱谷浩について話していた。
いや、正確には、濱谷浩の「雪国」を複写したものをスライド上映して、一枚一枚の写真について話していた。
話している内容は、写真についての説明で、古い日本の美しい文化であることには間違いがなかった。
これは○○という行事です、とか、これはその行事に使う○○です、とか。

そんな感じで、濱谷浩の他の三冊の写真集についても一枚一枚話していった。
誰かものをよく知っている人と一緒に本を読んでるみたいな感じ。
それは、とても退屈だった。

Hさんの知識やなんか、そういうものに私はまだ全然追いついてないし、一生追いつけないかもしれない。

私が聞きたいのは、そんなことではない。
もちろん、それ以外にも濱谷浩が他のグラフジャーナリズムに比べてなぜ優れているかについても話していたんだけど、決定的な答えを導かせてくれるものではなかった。
写真というものは、世間や評論家、雑誌の力で評価を高くすることも低くすることもできる。
なぜなら、文章や、映画などのメディウムと違い、カメラという機会が介在することで客観性が増し、非常に読み取りづらい表現方法だからだ。
濱谷浩という作家がある高さの評価を得て、プリントもヴィンテージはいい値段がつくこと、あの有名な山の写真なんて、確かにとってもいい。
それは、私にもわかる。

でも、とにもかくにも、その授業が物足りなかったことが、すごく悲しかった。
でも、あたし、ちょっとは成長したよ、と先生に言えると思う。
でも、成長したと思える理由が、先生の授業への物足りなさだっていうのが、悲しかった。


おしまい。
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