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全く違ったストーリー展開ではあるけれど、私は身をもってそれがどんなことかを知っているので、そんなことが起きることが現実にあることに驚きも疑いもない。だけど、それがない人生だってあることをあきらめてはいない。
私の場合は、一回起きてしまったことなのでcommand+Qとかcommand+Zとかで消したり元に戻したりすることが叶わないので、それがない人生は二度とおとずれない。
だから、「それがない人生だってあるってことをあきらめていない」というのは他の人たちへの希望であり、それがない平和な健全な社会への希望である。

おそらくは、体内の私の気付かないどこかに消えずにその時の恐怖とかが残っていて、世間ではそういうのをトラウマと呼ぶらしい。しかしながら過去の事であり、生来の諦めやすい性格と、その後の幸運のおかげで、トラウマと呼べるほど日常的にそのことを覚えてるわけではない。(むしろ覚醒しすぎた方がヒトは狂うだろう。)おそらく同じ体験をした人の中にはもっと苦しんでいる人もいるんだろうから、私という人間はなかなか大したものだと思う。

ただ、テレビや新聞や身近な人からそういった話を聞かされると、恐怖というものは皮膚の内側からやってくるもので、吐き気がしたりする。

他の人たちが健やかに生きれる社会というのを望んでいるし、だからあきらめてはいない。(けど、それに対して何らかの運動を起こすつもりはないですよ。)

力というのは実際的なもので、明らかだ。多いものや大きいものや強いものが、少ないものや小さいものや弱いものを、自らの下に敷くことが可能だ。
これは精神論ではない。だから精神論や理想論に於いては社会の中では、ごくまれに弱いものが強いものをまかすこともあるということも忘れてはいけない。

写真は時に、どれだけリアルかということが評価の対象になることがある。
だけど、やっぱり、現実の方が何よりも切実だって、思う。
紙の上に焼かれたものはどうしたってそこに人の手が入ることによって解釈が加えられ、全くリアルではない。
では、写真のリアリズムは本当にあるのか?という問いが生まれるが、それは実はあるのだ。
自分の撮った写真だけにそれはある。
だから、写真を見ることや評論する人が言う「リアルだよねー」には気をつけた方がいい。

話はそれたが、そういうわけで私は成り立っているので、笑いながら生きていて、泣きながら家への道をあるくなんて金輪際まっぴらごめんなの。
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コメント
無題
Sさんによると、今も昔も写真について「リアルにモノを撮るのが写真だ」っていって評論家はいってきてんだけど、そんなことじゃなくてそこから抜け出さないとはじまんないじゃんってちょっと怒ってんだよ。あれ、話ずれた?
【2009/03/16 00:37】 NAME[じーさん] WEBLINK[] EDIT[]
じーさん
レイプをされるというのがどれほど怖いことか、私にとって、リアルとかリアルじゃない、ということの判断基準は体験した恐怖から人がどうやって立ち直るか、ということです。その頃、たまたま本屋で写真という「リアル」をひもとくためにヒントとなりそうなメディアをみつけたから、きっと良かったんじゃないかと思う。
だから、軽々しくA兄貴の写真について「その徹底的な孤独」と言った評論家Kさんとかは、信用できないと思う。でも、そんなの私の個人的な体験の話だから、言ってもしょうがない。
とにかく、リアルなんて、本人以外にはどうでもいいと言いたい。
写っているものがリアルかどうかなんて見てる人にとって大事なのか?
本人にしか大事じゃないと思う。
それを共有しようとするのはハイエナみたいだ。
【2009/03/16 01:17】 NAME[朗] WEBLINK[] EDIT[]


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